「AKBはなぜ大人数なのか?」「V系の歴史は400年?」「音楽史の転換点としての“君が代”」「日本が作った世界のダンスミュージックとは?」……。

5年間にわたりニューヨークの大学生たちに日本の音楽をレクチャーしてきたライター・今津 甲がたどりついた新たな視点『誰も語らなかった日本の音楽』。日本と世界のさまざまなミュージックカルチャーを音と映像で対比させつつ、日本の特異な音楽性を浮かび上がらせます。

それが単なるガラパゴスに終わることなく、世界の音楽を救うオリジネーターになる可能性も言及します。

プロフィール:今津 甲

*受講者の皆様には、
今津氏自身が執筆した講義内容のPDFをプレゼントします。
(後日、メールにて配信いたします)


 

<開催日時>
2017年12月9日 (土) 13:00〜(2時間程度)

*ワークショップ開始時刻の10分前にお越し下さい。それ以前は入室できませんのでご了承ください。

<場所>
IID世田谷ものづくり学校 308号室
『電脳音楽塾』
アクセスページを参照ください

<参加費>
¥5,400(消費税込み)
*入室時に現金でお支払ください。
*領収証が必要な方はお申し出ください。
*キャンセルは三日前までに。当日キャンセルは全額ご負担とさせて頂きます。

<持ち物>
特になし

<定員>
15名、完全予約制(先着順)

<対象>
一般

<予約・申し込み>
こちらの「ご予約フォーム」からお申し込みください。

*携帯によっては、ご予約フォームから申し込みができない場合があります。下記、お問い合わせアドレスからもご予約を承りますので「名前」「電話番号」「メルアド」「ご希望のワークショップの日付・時間」を明記の上、お申し込みください。

<お問い合わせ>
info@pinxrecords.com
迷惑メール設定をしている方は
【info@pinxrecords.com】からのメールを着信設定にしてください。

<主催>
PiNX RECORDS inc. / 電脳音楽塾


《誰も語らなかった日本の音楽》

....文章構成:今津 甲

 CUNYの略称で呼ばれているニューヨーク市立大学は計11校の大学の集合体で、生徒総数40万人以上というアメリカ最大の大学群。低い学費でハイレベルの授業が受けらということで留学生にも人気の学校です。そして世界中から生徒が集まってくると同時に、その授業の中には“数週間にわたる海外での体験”というものがあります。これはあらかじめ用意されたいくつかの国の中から興味のある場所を選んでグループで出向き、そこでの体験をレポートにして提出する、というものです。その国のひとつに日本も選ばれていて、毎年年末から年始にかけて平均50人ほどの学生がやってきます。来日した生徒は自分の好みに応じて日本の映画を中心に学ぶ者、ビジネスのやり方を学ぶ者と様々ですが、授業の最終日には全員が集まって日本の音楽のレクチャーを受けることになっています。ここ5年ほどボクが担当させてもらっているのはその部分です。



 一口に日本の音楽といってもその意味するところは広範です。しかも相手は外国人。ゆえに毎回、異なるアプローチでの授業を試してきました。最初は日本の歴史を誇るあまり空回り気味でした。次は彼らとの接点を増やすべく洋楽的な音楽を多めにしたのですが、これもイマイチでした。「なぜ日本人なのに英語で歌うのか?」「ウエスタンなスタイルを真似ることに意味があるのか?」といった意見が飛び交い、ようやく受講者は日本ならではのものを求めてやって来てることに気づかされました。もっと言えばみんな、オリジナルであることのパワーを求めていたのです。だから「日本人は集団行動を尊ぶ弥生人と個人を尊ぶ縄文人の混血。そして縄文の血が爆発した戦国時代に発せられた侍の自己アピールは400年後のハリウッドまで届きました」と言って伊達政宗の兜の写真を見せ、つづてそれにインスパイアされてジョージ・ルーカスが採用したダースベーダーの兜の写真を見せた時はすごい盛り上がったりしました。

 そんな余談も盛り込みつつ日本の音楽の中の弥生性と縄文性を比較した回があったり、雅楽からJ-POPまでを年表のように追った回もありました。そして、常に「これは外国人から見てどうなんだろう?」というフィルターを通しながらレクチャーを重ねるうちに見えてきたものがあります。それは、今までは見えていなかった日本の音楽の姿です。日本のロックやポップスや伝統音楽について語ったものは、すでに無数にあります。でも、その大半は日本人の語り手が同じ日本人に向けたものであり、暗黙の了解で成り立っている部分も多々あります。「この部分はあえて言わなくても分かるでしょ?」みたいな。でもそれを一切とっぱらって、それこそ何も知らない外国人の視点で日本の音楽を再見してみると、そこには実にユニークな表現の形が存在していたのです。《誰も語らなかった日本の音楽》が。

 講義を参観して下さった方々の「これは日本人が聞いてもおもしろいと思うよ」という声もあり、国内向けにアレンジしてやってみようと思ったのが今回の講義です。


 CUNYの学生たちに向けてのレクチャーはボクがある程度しゃべっては通訳さんが訳すという形でした。でも今回は通訳の必要がない。となればそれだけで2倍は詳しく話すことが出来ます。同様に、これまでは映像なども「たぶんみんな知らないだろうから」ということでフルで紹介していました。そこも今回はダイジェストで済む。そのぶんさらに詳しく話すことが出来ると踏んでいます。

 とはいえ小難しい話をするつもりはありません。というか、例にあげるミュージシャンや音楽は日本人なら誰でも知っているものばかりです。今年年頭のCUNY向けレクチャーでは2016年のヒットチャートで30位までに入ったミュージシャン+主だった伝統音楽を中心に紹介しましたが、今回もそれでいくつもりです。要は、誰でも知っている音楽も見方を変えればこんなにユニーク。そして日本の音楽、大化けするかも、ということをお伝えしようとしているわけですから。だから音楽好きの方が聞いても、それほどでもない方が聞いても十分におもしろい内容になっていると思います。

 ネタバレにならない程度に言うと、講義は“日本独自の音楽”と“日本にも海外にもある音楽”
の2部構成です。その中で「唯一無比な日本的アイドル」「V系の歴史は400年」「実は世界最古なあの音楽」「元祖和洋折衷・君が代」「日本がなければ今日のダンスミュージックはなかった!」「J-POPはガラパゴス? これからのワールドスタンダード?」といったトピックスを立てていこうと思っています。お話したいことはまだまだ日々湧き上がってきていて、ボク自身盛り上がっています。ではレクチャー当日、笑顔でお会いしましょう!

◯「a well-balanced presentation between old and new. You covered a lot of ground and perhaps this was the most engaging and informative of the lectures 」MORGAN SCHULZ(CUNY)

 


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